スタンスミス 。
名前を知らずとも、そのスニーカーの姿と形を知らない人はいないのではないでしょうか。
そう思って違いない、スニーカーとして圧倒的な存在。
それは世界で一番売れたスニーカーとしてギネスにも記録されている偉大なスニーカー。
そして過去何足も履き潰してきた自分にとってはたくさんの思い出も思い入れもあるスニーカー、それがスタンスミスです。
今回は、ある事がきっかけでスタンスミスを買わなくなってしまったHaloが、久しぶりに買わずにいられなかった「スタンスミスLUX 」のレビューと「いまのスタンスミス」への思いを書いてみたいと思います。
それではどうぞ。
あれこれいわずに買っておくのが良いかと
最初にお伝えしておくことは『本革製のスタンスミスを購入することが一年後の2024年からはできなくなるかもしれません。』ということ。
昔からのスタンスミスファンの方であれば、とりあえず今回お話しする「スタンスミスLUX 」を買っておくことを強くおすすめします。
理由はこの後、長々と書きますので、面倒じゃなければ読んでいってくださいw
スタンスミスファンのみなさんは当たり前に経験として知っていることでもあり、いまさらなことだと思いますが、本革スタンスミスは「本革であるがゆえに長持ち」します。
自分の実体験でもはっきりしていますが、本革スタンスミスは社会人で週2で履くぐらいであれば10年オーバーも余裕です。
365日これしか履かないとかの無茶をすれば、3〜5年で「ソールの方が先にすり減って無くなる」ことで靴としての役目を終えていくんじゃないでしょうか。
そのぐらいソールがすり減ってボロボロでも本革のアッパー部分はまだまだ使えるなんてこともぜんぜんあることだったりします。
本革のアッパー最大の魅力は自分が大切に時間をかけて履き込むことで、自分の動きに合った革独特の自然なシワが入り、自分に馴染んでいくこと。
そうやって合皮にはいまだマネができないアジとシワはそうやって時間をかけて作られていく。
本革のスタンスミスはそういう経過を経て自分の足となって馴染んでいくスニーカーなんです。
でも、2024年からはこの本革のスタンスミスが無くなってしまう可能性が高くなってきました。
スタンスミスはサステナブルに
2020年代に入ってスタンスミスが時代の流れを受けまくりまくっています。
なぜかというとadidas社が取り組んでいる活動、スニーカーの原材料にリサイクル素材を取り込んだ合皮を使うという製品づくりのため。
adidas社はすべての自社スニーカーに2024年以降はリサイクル素材の使用することを決定。
その流れで2021年からリサイクル素材を使用したスタンスミスの生産と販売を始めました。
これをサラッと聴いた程度であれば「地球に正しいことを考え行動することがグローバル企業のすべきことだし、いいことやってるよねーっ」て素直に思っちゃいますよね。
でもちょっと待って、
2020年12月14日の「スタンスミスは、サステナブルへ」という宣言のもと、2023年現在はというと店頭で販売されているほぼすべてのスタンスミスがプライムグリーンという「合成皮革素材」を使用したモノになっていることをあなたは知っていますか。
そうです。
今のスタンスミスって本革ではないんです。
スタンスミスは1960年代に当時、キャンバス素材が主流の中で「天然本革」でアッパーを作られた画期的なテニスシューズ「ハイレット」として誕生しました。
「ハイレット」が名前を変えて1971年に「スタンスミス」として販売されるようになるのですが、「ハイレット」時代から50年以上ずっと「天然本革製」であることにだけはこだわり続けて変わらずに生産、販売がされてきたんです。
ところがです。
このようにこれまでずーっと「天然本革」という素材だけは守り続けて生産、販売されてきたスタンスミスが、2020年12月の宣言からいきなり「合成皮革素材」オンリーの製品になってしまったんですから、ちょっと考えられなかったことが起こってしまった感がハンパない。
これってビジネスシューズでいえば
有名メーカーの代表作の革靴が
合皮に代わって量販店で売られる
みたいなことなんじゃないでしょうか。
と個人的には思ったりするんですけど、adidasみたいにグローバルな大企業ともなるとそんなことは感じないんだろうかって思います。
サステナブル流行りでいろんな会社が「ウチもサステナブルです」と言っていますが、サステナブルっていうモノの正体はいったいなんなのでしょうかと考えてしまいます。
合皮=サステナブルなのか
今回はリサイクル素材での「合皮」=サステナブルということで捉えられていますが、「天然本革」でもサステナブルってできるんじゃないでしょうかというのが個人的な思いの中にあります。
これ以上、adidasで新規の製品でしかもより大量に本革製品の生産を増やす必要はないかもしれませんが、今までスタンスミスを本革で作ってきたんですから作ること自体をやめる必要があるんでしょうかと思うんですよね。
そして本革は我々人間が食糧を食べ続ける限りは必ず出てくる素材。
本革を作るためだけに動物を育てるなんてことは「決してないこと」ですから(本革 = 肉食の副産物)無駄にすることなく使ったほうが間違いなくいい素材でもあります。
いままで本革を使ってきたのであれば、これまで使ってきた分量を使い続けるということは当然できることだと思いますし、これまで企業として行なってきた生産体制自体を否定しないということのほうが持続可能な活動と言えるのではないかと思ったり。
アッパーは本革であれば基本的に長持ちするモノなのに耐久性が本革より劣る合皮を使うことは必須だったのか。
ソールなどに再生資源を用いて、劣化したら交換可能なモノにするというような、再生資源を他に使う使い方はなかったのか。
そんなふうに何かしらの形で本革のスタンスミス自体を続ける方法があったと思います。
というか、スタンスミスでやるなら、そういうサステナブルを目指して欲しかった。
スタンスミスの合皮でのサステナブル化というニュースを聞いていろいろ思ったことがありました。
今までの本革の生産体制をすべて切ってまで、スタンスミスのアッパー素材を切り替えることが果たしてサステナブルということになるのかという疑問。
再生資源を使うのであれば「これから作りだすadidasの新製品で大々的に再生資源を取り入れていけばいいのに」ということ。
何より一番の疑問はすべてのスタンスミスを合皮でつくる必要があったんだろうかということです。
サステナブルレザーは時代を考えれば確かに必要な素材であり、間違いなく使っていかなければいけない資源であることに異論はありません。
ただ、サステナブルレザーといって盲目的に使うことすべてが「一概に良いということ」ではないのではないか。
個人的には再生資源としての使い方がしっかりと考えられているモノであれば合皮を使う意味もあると思います。
合皮でも耐久性などを考慮して適材適所に利用され、作られているモノがたくさんあることも知っています。
そういう意味では合皮自体すべて否定しているワケではないのですが。
本革よりも耐久性もあって、経年でシワ、アジも出る、そんな夢のような「合皮」はいまのところ見たことないです。
スタンスミスのアッパーに合皮を使用するっていうことが時期的にいまだったのかなぁという気持ちでもやもやしてしまうんです。
ぶっちゃけ『品質的に本革の方が良いってわかっているのに、値段も割高に感じられて、品質が劣るであろうものを買う意味がよくわからない』んですよね。
まさに謎。
今までずっとそばにいたスタンスミスさんが自分の思いとは違うところに行ってしまったように感じ、寂しい気持ちになってしまいました。
さらにあれこれと考える
adidas社が宣言を行った理由が「スタンスミスでサステナブルをやることでインパクトがある」とか「企業イメージが短期間で上がる」「サステナブル企業としての知名度アップ」ってことだったりするのを狙ったということであるなら、わかる部分もありますが切ない思いがますます募ってきてしまいます。
さらには「革製品」と「リサイクル素材」にかかるコストも「リサイクル素材」の方が安価で安定して使えるとか、、、さらには、、、、、あと、、、、。
まぁ、グローバル企業が行うことのホントのところなんて、日本の1ユーザーが知るよしもないので考えてもしょうがありませんw
スタンスミスはadidas社を代表する売れ筋モデルですから、相当の覚悟をもってこの大転換と宣言を行なったんだろうとは思いますし。
とはいえ今回の企業判断、昔からの本革製スタンスミスファンからは反感を買ってしまったのは事実でしょう。
その一部の人である自分の場合、スタンスミスファンとして「合皮のスタンスミス」がどんなものか興味がないわけではなかったりするのも正直なところではあります。
決まってしまったことはしばらく変わらないと思いますし、サステナブルレザーでも良いモノであればもちろん購入する気満々な気持ちも持っています。
結局のところ、時代が変わればモノも変わるので、変化も受け入れなければいけないところは理解しているわけです。
なのでサステナブルレザースタンスミスも、ここ2年ほどは店頭でシーズンごとに眺めたりだけはしていますw
いまのところぱっと見は意外と本革っぽいですが、細かく見れば本革で売られていたモノよりどうしても質感落ちたのは否めない感じで案の定といったところではありますね…。
なんというか、細かく見ないと気づかない程度なんですがツルツルでプラスチックぽい、シワらしきものがほとんどなくてシワ自体がつきにくそうという感じ。
そして質感が落ちているのにあの値段(15,000円ぐらい)だということでさらに買うことに躊躇しています。
サステナブル化したことでむしろ割高に感じるってどうなんでしょうね。
adidas STAN SMITH LUX 白緑 HP2201(アディダスオリジナルス スタンスミス ラグジュアリー)
adidas STAN SMITH LUX 白黒 HQ6785(アディダスオリジナルス スタンスミス ラグジュアリー)
adidas STAN SMITH LUX オフホワイト/クリームホワイト/ダークブラウン H06188 (アディダスオリジナルス スタンスミス ラグジュアリー)
adidas STAN SMITH LUX オフホワイト/クリームホワイト/パントーン HQ6786 (アディダスオリジナルス スタンスミス ラグジュアリー)
adidas STAN SMITH LUX コアブラック/コアブラック/カーボン HQ6787(アディダスオリジナルス スタンスミス ラグジュアリー)
adidasほどのグローバル企業が作り出し、OKを出した合皮ですから、使用上での問題もなく品質も決して悪いものではないはずなんですけど、なんででしょう、なんかこう、グッと来ないというか刺さらないんですよね。
わかっているんですが、どうしても合皮と本革は違うモノという自分の考えがあって、合皮が本革の質感を上回った感じを見出せず、買うまでには至らないという感じ。
やはり個人的にはずっと馴染んできたモノが素材から変わってしまうことに理解をしつつも受け入れられない何かしら抵抗があるんだと思います。
ということで、Haloがサステナブルレザーのスタンスミスを買うことはもう少し先になりそうですね。
そんな理由があって、シーズンレギュラーで販売されているスタンスミスを買うことをここ2、3年はやめていたのでした。
過ぎ行く2、3年の中で
購入をやめていた2、3年の中でのここ最近、adidasが少しずつ小出しで本革のスタンスミスを復活させてるのは知っていました。(もう合皮でしか作らないと宣言したのに!)
宣言から少し事情が変わったんでしょうか、迷走した感じで出しているんでしょうか、何でそんなことをするのかまったくわかりませんw
とはいえ限定的な復活とはいえ本革で出してくれるんならありがたい話なので話を聞くやいなやお店に行って確かめたりしますw
スタンスミスリコンや、スタンスミス80Sという製品がその本革復活版。
ただ、これらはどちらもひとクセあるスタンスミスだったため、華麗にスルーを決めていました。
なんか、本革ということをレア扱いにしてめちゃ値段を高くしたり、目立たないと思ってか、切り替え部分からタンだけ合皮を使ってみたり、やってることがもうなんだかなぁって感じだったからです。
それって、自分が求めるスタンスミスらしくないなぁって思ってしまったんですよね。
本革は突然に
しばらくは、スタンスミス買うこともないのかなぁ。
2023年には何かしら買いたいスタンスミスが出たらいいなぁ。
そう思っているうちに2022年も暮れようとしていました。
そんな2022年の年末に突然、僕らのスタンスミスが帰って来くるという大ニュースが飛び込んできて、、
いてもたってもいられず買ってしまいました!
それが本日紹介する「スタンスミスLUX」なんです 。
そうそう、これでいいんだよ。
これが欲しかったんだよ。
各所に施された仕様からもビシバシ伝わってくるそれは、まさに僕らが求めていたスタンスミス。
サステナブル宣言以降、買うのをやめていた自分でさえもこれは買わずにいられない一品。
無駄に高価格で売られていた本革スタンスミスだったのに、サステナブル版が15,400円で売られているというのに、まさかの1,100円だけのアップ価格という16,500円!
ってマジかっ!!
この価格差でサステナブルレザーじゃなくて本革スタンスミスが買えるなら、もちろん『買い』です、『即決』です。
ひさびさの店で出会って即買いにテンションも爆あがり。
こんな年末にプレゼントなんてサンタクロースかよ。
メリークリスマス、ミスターローレンス。
お帰り、僕らのスタンレー・ロジャー・スミスおじさん(泣)。
そしてありがとうadidasサンタさん(くるり手のひら返し)。
とはいえ定番カラーなし
「スタンスミスLUX 」 公式サイトによると
スタンスミス Lux / Stan Smith Lux
時代を超えて愛されるデザインの、プレミアムなスタンスミス。
アディダスのスタンスミスは、50年前にテニスコートでデビューしてから、世界中にその人気が広まり、すっかり定着した。このバージョンは、この象徴的なレザースニーカーを、そのままの形で再現したもの。質が良く、スタイリングを選ばないタイムレスなデザイン。パーフォレーションのスリーストライプスからスタンスミスのロゴとラベルまで、シグネチャーディテールをすべて踏襲している
adidas公式オンラインストアより
- レギュラーフィット
- シューレースクロージャー
- 厚みのあるレザーアッパー
- ソール周囲にステッチ
- レザーライニング
- 商品番号:HP2201 色:オフホワイト/クリームホワイト/パントーン
- 商品番号:HQ6787 色:コアブラック/コアブラック/カーボン
- 商品番号:HQ6785 色:クリスタルホワイト/オフホワイト/コアブラック
- 生産国:China,India
これを見てすごいじゃんと思う人はかなりのスタンスミスに愛がある人、そして物足りなさ=弱点まで見出せる方はもっとすごいスタンスミスアディクトです。
何が弱点かというとそれはLUXで展開される3色のカラーには「ど定番カラーがない」ということです。
スタンスミスのど定番カラーであり、オリジナルカラーといえば、白いベースカラーにテニス芝を由来とする色鮮やかなグリーンカラー。
差し色でタンに入ったスタンおじさんの似顔絵とヒールパッチのグリーンに白三つ葉のトレフォイル。(ホワイト/ホワイト/グリーン)
この誰もが思い浮かべる配色がLUX にはなかったのです。
その代わりなのでしょうか、非常に濃い目の色味のグリーンが用意されています。
これは高級感ある感じではあるものの相当濃い目のグリーンなので、悪くいうとぱっと見で茶色?みたいな印象だったりします。
とはいえ、おそらくこれが今回販売されている5色の中で扱い的にオリジナルのグリーンを担当する役割のカラーだと考えられます。(商品番号:HP2201 色:オフホワイト/クリームホワイト/パントーン)
なぜこんないい商品なのに、今回は普通にオリジナルのグリーンじゃないのでしょうか、まったくもって非常におしい部分です。
おそらくLUXという名前をつけるぐらいなのでプレミアムに寄せた製品にしたいという思いがあるんでしょう。(正直そんなことで値段UPの理由にされたくないんですが)
「2024年からはもう本革で出す気がないということなんだから、最後、普通にど定番のグリーンで出してくださいよ。」と誰もが思ってしまいますよね。
スタンスミス LUX どこで売ってる どこで買う
では、この機会を逃すわけにはいかないスタンスミス LUX はいったいどこで売ってるのか、またはどこで買ったらいいのでしょう。
ということでいうと、本革製のスタンスミス需要が多いのか、adidasさんが最後の大盤振る舞いだと思っているのか、アディダス公式オンラインショップ、リアル店舗の公式ストア、ショップをはじめ、ECサイトでの販売、ABC、セレクトショップなど様々なところで見かける印象でさほど見つけるのは難しくありません。
とはいえ、それだけ注目度が高い製品ということでもあるので、マイサイズを見かけたら一期一会で買っておくほうが後悔はしないかと思います。
※2023年2月末には2カラーが加わり、全5色展開となりました。
adidas公式オンラインストアより
- 商品番号:HQ6786 色:オフホワイト/クリームホワイト/パントーン
- 商品番号:H06188 色:オフホワイト/クリームホワイト/ダークブラウン
HP2201のアッパーが少し黄味がかったホワイトにソールは日焼けソール的な黄味がかったホワイト、そしてヒールパッチの濃いグリーンが小豆色に近い赤(HQ6786)、同じくヒールパッチがダークブラウン(H06188)に変更されたモノとして販売されています。ヒールパッチがダークブラウン(H06188)のタイプはアディダス公式オンラインショップ以外では限られた実店舗、ECサイトでの販売となっているようで購入の際は注意が必要です。
※1. 2023年5月にはLUXに有名セレクトショップ3店舗の別注が加わったことでさらに展開が増えています。
セレクトショップ3店舗の特色をそれぞれに出したカラーモデルが販売されており、人気となっています。
中には近年一番の人気色クリアグラナイトを彷彿させるカラーで本革仕様という、スタンスミスファン涎モノwのカラーリングもあったりするので注目度は抜群。
どのモデルもセレクトショップらしく、どんなファッションにも取り込みやすい良色展開のため結構早めに売れてしまうのではというモデルが揃っています。
adidas公式オンラインストアより
- BEAUTY&YOUTH 別注
商品番号:ID2564 色:コアホワイト/コアホワイト/フットウェアホワイト- TOMORROWLAND 別注
商品番号:ID2565 色:フットウェアホワイト/フットウェアホワイト/チョークホワイト- EDIFICE/IENA 別注
商品番号:ID2566 色:オフホワイト/オフホワイト/クリームホワイト
当然、それぞれのモデルは各セレクトショップのリアル店舗や店舗の公式サイトでしか購入することができません。
ただし、現在のところadidas公式オンラインストアでも紹介、販売されていることもあって、アディダス直営ショップでも並行して購入できるようになっている様子。
それぞれのモデル詳細や購入の際の在庫状況などはアディダス公式オンラインストアや直営店舗でご確認ください。
※2. 2023年6月、LUXにさらに新たな3色が加わって販売されました。
adidas公式オンラインストアより
- 商品番号:ID1994 色:クリスタルホワイト/グレー/オフホワイト
- 商品番号:ID1995 色:オフホワイト/クリームホワイト/チームロイヤルブルー
- 商品番号:IG3389 色:フットウェアホワイト/フットウェアホワイト/オフホワイト
アディダスのアパレルコレクション「BLUE version」に合わせたヒールパッチが鮮やかなブルーのスエードレザーID1994とスエードレザーのヒールパッチ部分が落ち着いたグレーのID1995。
IG3389はレギュラーベーシックカラーのオールホワイトモデルかつ、タンのスタンスミス氏のイラストとサイドのSTANSMITHの文字が金色というスタンスミスファン待望の仕様。
オールブラック仕様のHQ6787と対になるカラーでもあるIG3389は見逃せないモデルとなりそうです。
残念ポイントとして、今回新たに発売となったの3色はなぜか今までの16,500円だった価格が18,700円に上がっています。
今後続くLUXモデルでもこの価格が継続となるのかも注目ですね。
これらのモデルの詳細や購入の際の在庫状況などはアディダス公式オンラインストアや直営店舗でご確認いただくようお願いします。
[2023年6月追記]これで2023年前半の6月までに実に全11色ものLUXを市場投入。この動きを見る限りは本革モデルがめちゃ売れているという勢いを感じざるを得ません。2023年後半、今後も本革モデルLUXの投入をこのまま続けることで、アディダスはスタンスミスの主軸は本革へと回帰するのでしょうか。それとも、やはり宣言通りサスティナブル化を実行するのか。残り半年、いよいよアディダスの動向に目が離せなくなってきました。
[2023年7月追記]今まで16,500円だったモデルの価格も18,700円に上がっています。LUXモデルの一斉値上げのようなのですが、古いモデルや在庫、店舗によってはまだ旧価格で販売されているところもあります。購入の際はよくご確認ください。
[2023年8月追記]LUXモデルにゴアテックス仕様となる2モデル(白と黒)が販売開始となりました。LUXを冠しているので本革製ではあるのですが純粋な本革オンリーのLUXモデルとは少し趣が違うため、本投稿での詳細は割愛します。インナーにゴアテックスを使用していることでサイズ感が通常のLUXモデルとは違うということ。購入の際は試し履きをしてからのご購入をおすすめします。
追記したように突然のごとく発売された「スタンスミスLUXとスタンスミスLUX GTXの違い」について書いています。ぜひご覧ください。
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間が長くなりましたが、当初から販売されているそのほかの2色です。
ひとつはアッパーもソールもまるごと真っ黒なオールブラックカラーです。
これはシーズンレギュラーカラーとしてもよく展開、販売され、店頭でも見かけることが多いオリジナルカラーです。(商品番号:HQ6787 色:コアブラック/コアブラック/カーボン)
オリジナルカラーにこだわる人はこのオールブラックがおそらく一番おすすめだと思います。
もうひとつは、シーズンレギュラーカラーとしても代表的な(ホワイト/ホワイト/ネイビー)のネイビーのヒールパッチ部分が「黒」に変更されたモノ。
役割としては最近シーズンレギュラカラーとしてほぼレギュラー化されている白ベースカラーにネイビーのヒールパッチというモノを担当していると思われます。(商品番号:HQ6785 色:クリスタルホワイト/オフホワイト/コアブラック)
白ベースに黒ヒールパッチの配色(ホワイト/ホワイト/コアブラック)はシーズンレギュラーとしてよく出てくるオリジナルカラーでホワイト/ホワイト/ネイビーと交替で出てくるカラーでした(この黒ヒール配色での最終モデルはおそらく2017モデルでS75076)。
「でした。」というのはその通りで、最近ではすっかりホワイト/ホワイト/ネイビーにシーズンレギュラーの座をとって変わられてしまい、本革スタンスミスのオリジナルカラーとしてシーズンで販売されること自体が近年なかったためです。
とはいえ、Halo が待っていたのは、実はこのホワイトベースに黒の差し色(クリスタルホワイト/オフホワイト/コアブラック)だったので、この展開は逆にラッキーだったのです。
黒好きブログですから。
カラーで大興奮
最初見た時には、またネイビーかよと思っていたのですが、実は黒だと知って飛び上がりました。
二度見もしましたが間違いなく黒でした。
今回販売された3カラーの中で間違いなく買い、というか結構待望だったこの白ベースに黒ヒールパッチでのカラー(ホワイト/ホワイト/コアブラック)。
黒好きとしても、カラーとして久しいことも、即買いの対象でしかありません。
ソールは天然ラバーということですが、ここにリサイクルラバーが入っていても正直分かりません。
スタンスミスって白と差し色のコントラスト、adidasのアイコンでもある3本線すら穴(パーフォレーションホール)で表現するという徹底的なシンプル美学でできていると思うんです。
普段は黒指数多めなモノが好きなHalo なんですけど、オールブラックカラーにはディテールと色のコントラストがないということにスタンスミスっぽさがあまり見出せなかったりします。
そういう意味では白ベースの反転バージョンの配色、アッパーが黒でソールが白、スタンスミスおじさんとヒールの差し色が白という配色(コアブラック/ホワイト/ホワイト)なら、黒ベースの方も即買いだったんですけどね。
このカラーも、よく販売される配色ではあるので、いつか本革で出てくれることを期待しています。
でもまぁ、色に関しては好きずきですからねぇ、今回Haloが選んだカラーは販売されている5カラーでいうとおそらくあまり人気がないカラーだと思います。
やっぱりスタンスミスってホワイト/ホワイト/グリーンのイメージ強いですからね。
それと、オールブラックが使い勝手がいい色でもあることや、今回の本革モデルの中でオリジナル感のあるシーズンレギュラーカラーに一番忠実なのがオールブラックでもあるため、オリジナルカラー好きは今回本革のオールブラックは見逃せないでしょうね。
しばらくしてまだマイサイズが残って売っているなら、もう一足ぐらい購入しようかしらと密かに企んでしまいます。
ヒールのトレフォイルがエンボスの件
個人的に思っていることなんですが、ヒールパッチのトレフォイルに白プリントを入れずにエンボスだけにとどめてあることに「なぜ」を感じてしまいます。
エンボスの加工のほうがよりシンプルな『ハイレット』を想起させるせいなのか、『シンプルでおしゃれでしょ』という感じを見せるためなのか、もしくはプリントしないことをトレンドぽく演出しているのかは分かりませんが、最近のスタンスミスで多く見かけるようになっている感じがあるこの加工。
オリジナルとまったく同じというモノを求めることはLUXと銘打った時点で違うのかもしれませんが、レギュラーのスタンスミスにもしている加工で「これでラグジュアリーにしました」という加工を特段したでもないというのに、価格をレギュラーのスタンスミスよりも高くするのはちょっとどうかなぁと思ってしまいますよね。
「だからせめてエンボスの上にトレフォイルのプリントぐらい入れてくださいよ。インク使うのケチったみたいですやん。」を感じてしまうのは自分だけでしょうか。
一方でヒールパッチの内側のライニングが革製でしっかりしているのはありがたいポイント。
しかも革の色を履き口のライナーとは変えて(オフホワイト)作られていることで、ここにはラグジュアリー感が漂います。
ついでに言っちゃうと、タンは現状2枚合わせの革となっていますが『厚みのあるレザーアッパー』を謳っているのですから、もう少し厚めでもよかったっていうのがあります。
この部分が合皮になっていたモデル(FZ5597)(IF0202)もあったので、今回はタンを含め『オール本革』であること自体は非常にうれしいことと捉えています。
でも革タンが薄いというのがクッション性に欠けるということなので、靴ヒモをギュッと縛った細身でシルエットを楽しむスタンスミスでは甲に対して厳しいのではないかと思うのですがどうでしょうか。
と、せっかく出してもらったのにいろいろ言ってすいませんadidas。
ベストな形と配色でこれからも本革モデルを出していただきますようぜひとも願っております。
よろしくお願いします。
あれこれ言っていますが間違いなく買いでしょう
僕らのスタンスミスがこのタイミングでワンチャン限定といえオール本革で出てくれたのは、2022年の最後に飛び込んできた、やっぱり嬉しいニュースNo.1。
その影響力はスタンスミスをもう買うことはないと諦めかけていた自分にとっても、不買から一転したほどの霹靂一閃。
今回の本革スタンスミスは、まだ発売間もないですが、すでにサイズ欠けを起こしている店もあったりします。
シーズン商品だと遅かれ早かれ半年程度で市場からは消えてしまうと思われるので、サイズがあるうちに買っておくべき一品だと思っております。
お店でマイサイズを見かけたら一期一会の思いで買いましょう。
冒頭でも言いましたが、なにより本革スタンスミスは「本革であるがゆえに長持ち」します。
自分の実体験ではっきりしていますが、本革スタンスミスは10年オーバーも余裕です。
ソールの方が先にすり減って無くなることで靴としての役目を終えていくことも多いです。
自分が大切に時間をかけて履き込むことで、自分の動きに合った革独特の自然なシワが入り、自分に馴染んでいくスニーカー。
合皮にはいまだマネができないアジとシワはそうやって時間をかけて作られていくのです。
そんなふうに本来の本革スタンスミスは自分の足に馴染んでいくスニーカー。
なんかよく分かんないけど、玄関に置いてあるスニーカーの中でこのスニーカーを履いてしまう、選んでしまう。
そんな体験をしたことある方もいるのではないでしょうか。
自分にとってのスタンスミスはそんな経験をずっとさせてもらったスニーカーでした。
今までがそうであったように、今回の本革スタンスミスでこの先10年は同じ体験を続けることができそうです。
ありがとうadidas。
あれこれ言ってはみたけれど
Halo のように一足を長い間履き続けるなんてことを、おそらくメーカー側は望んでいないと思うんです。
短い周期で使い終えてもらい、次のモノを買ってもらい、使い終わったモノはまた新しく再生させる。
短い周期でスクラップアンドビルドを繰り返すことで経済として回し続けることができる。
その循環をなるべく多くの人で行い、生産を続ける。
そうすることでメーカー自身を発展させていく。
いまの企業は短い周期で回る循環を作らないといけない側面もあるのでしょう。
その大きな循環をつくるために ー だからこそスタンスミスが選ばれたのではないでしょうかという気もしてきちゃいます。
adidas社がそんなこと思ってるかは実際のところ分かりませんが、スタンスミスをたくさん買ってほしいからサステナブル化したんだよというのはありえなくはな(自粛…)。
この際、ついでにあれこれ
別に合皮の悪口をいうつもりではありませんが、2020年以前もアッパーの一部が合皮というスタンスミスは普通に販売されていました。
よく言われるのは2014年からABCマート限定で販売されていた9,000円程度で売られていたモデルです。
公式で売られている本革100%のスタンスミスよりも安く買えてお手軽であることから自分で買ったことももちろんあります。
一部のパーツが合皮でできているせいかどうかはわかりませんが履くと足と擦れる箇所からギュムギュムとイヤな感じの音が出たりして、なんか嫌な音がするなぁと思った憶えがあります。
出てくる音がタラちゃんの足音ぐらい軽やかな音であれば許せるのですが、このギュムギュム音、どうにも苦手です。
そんな記憶もあって、オールサステナブルレザー(合皮)のスタンスミスにも嫌な先入観を持っているのかもしれませんね。
サステナブル宣言以降の2020年からはスタンスミスがすべてが合皮になったため、「ABCマート限定」「adidas公式ショップ」も関係なく、どちらでも同じ商品が置いてあり買えるようになったことはサステナブルレザーになったことによる数少ない良いことのひとつかもしれません。
とはいえ、今までどおり価格差があるのはなぜなんでしょうね。
今までのモデルで高級版、廉価版としていた差があるとはいえ、「adidas公式オリジナル版15,000円程度」「ABCマート版10,000円程度」という相変わらずなところはもう同じサステナブルレザーなんだし、価格差を縮めてもよかったのではと思いますけど。
結局のところサステナブルとは…
今回のプライムグリーンというサステナブルレザーですが、adidasで新しく開発されたものなので、5年先、10年先の状態をまだ誰も見たことがありませんし、体験した人もいません。
希望はadidasという大きなメーカーが作った合皮は今までの合皮と同じようには劣化しないモノなのかもしれないということ。
この先も改良を重ねられて、本革と遜色ないぐらいの質感になっていくこともあるでしょう。
いろんな解釈はありますし、できますが、2020年末から始まったサステナブルなスタンスミスは、名前こそスタンスミスですが、昔のスタンスミスとはちょっと違うモノとして捉えておく必要があるモノです。
どういうことかというとadidasという会社が提示する「サステナブルというイメージをadidasにもたらすという使命を持った新しいプロダクト」になったのです。
新しいプロダクトとして、消費と再生という循環を担う消費社会に適したカタチとして生み出された新スタンスミス。
今のところサステナブルレザー化したスタンスミスは割と市場では好意的に受け止められている印象のようでに感じます。
これからの10年、サステナブルレザーのスタンスミスが大量生産され、作り続けられてadidasのブランドイメージをサステナブルに引っ張るのか、受け入れられることなく、本革に回帰して少量生産の高級モデル化に進むのか。
結局それを決めるのは消費社会を作っている一員であるわたしたち自身が持つ、スタンスミスへの愛の深さなのかもしれません。
サステナブルレザーを受け入れるか、次の本革を待つか、それはあなた次第です。
と、なんだか都市伝説の番組っぽく締まった感じになりましたが、もともと大したことを言うつもりもありません。
ただ「adidasには本革スタンスミスを愛する人のために、年1回でいいので、オリジナルに近い形の本革スタンスミスを今後も出してください。」と言いたかっただけなんです。
2024年にadidasすべてのスニーカーがサステナブルレザー化されるまであと1年を切っています。
そう、スタンスミスもスーパースターもみーんなサステナブル化してしまうんです。
付け加えるのであれば本革スタンスミスは本当にこれを最後に無くなってしまうかもしれません。
無くすことができるのも、失くさなくできるのも全てはadidas次第。
adidas様、何卒本革スタンスミスの継続のご検討よろしくお願いします。
スーパースターもサステナブルレザー化が本格的になってきました。。。。ぜひこちらも併せてご覧ください。
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まとめ
まとめというよりも今回これだけは言っておきたいということを最後にお伝えしたいと思います。
本革のスタンスミスを愛するみなさん。今訪れているのは今後ますます少なくなっていくであろう本革スタンスミスを手に入れられる絶好のチャンスです。この機会をぜったい逃さないようにしましょう!
ということで、
あんまりまとまっていませんが、言いたいことを少しは書けたのでちょっとだけスッキリしましたw
間違いなく買いのスタンスミス、見かけたらお早めにどうぞ。
本日お伝えしたいことは以上です。
adidas STAN SMITH LUX 白緑 HP2201(アディダスオリジナルス スタンスミス ラグジュアリー)
adidas STAN SMITH LUX 白黒 HQ6785(アディダスオリジナルス スタンスミス ラグジュアリー)
adidas STAN SMITH LUX オフホワイト/クリームホワイト/ダークブラウン H06188 (アディダスオリジナルス スタンスミス ラグジュアリー)
adidas STAN SMITH LUX オフホワイト/クリームホワイト/パントーン HQ6786 (アディダスオリジナルス スタンスミス ラグジュアリー)
adidas STAN SMITH LUX コアブラック/コアブラック/カーボン HQ6787(アディダスオリジナルス スタンスミス ラグジュアリー)
下記の記事では「スタンスミスLUXとスタンスミスLUX GTXの違い」について書いています。ぜひご覧ください。
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