みなさんはMagSafeでiPhoneを充電してますか?
iPhone12から始まったiPhoneの新充電方式『MagSafe充電』はiPhone14が発売され、早くも3年目となりました。
マグネットの磁力を使った新しい充電方法とアクセサリーの使い方の提案は、使った人にとって楽ちんでイージーな扱いやすさで世の中に広く浸透を始めています。
Haloもくっつけるだけのお手軽なこの充電方法、発表された当初から使っていますが、なんとなく使う頻度が徐々に高くなってきています。
今現在もいろいろなカタチやスタイルで次々と新しいアクセサリーが出て来ていることからも、3年間でだいぶ世の中的にも受け入れられてきたようにも思えますよね。
とはいえ、「iPhoneでMagSafe充電をMAX能力で使うにはどうすればいいのか。」をわからずに使っているという人も意外といらっしゃるのではないでしょうか?
ということで、今回は3年目を迎えた今、正しく使いこなすために、もう一度MagSafe充電をわかりやすく解説していこうと思います。
ではどうぞ。
この記事はこんな方におすすめします
- MagSafe充電をMAX能力で使いたい。
- MagSafe充電をしてるけどメリットを感じられない。
- うまくMagSafe充電ができているのかよくわからない。
- MagSafeとはなんぞ
- MagSafe充電器にお金を払う意味はあるの
最初にお金が少しかかります
最初にお伝えすることとして、iPhoneでMagSafe充電を「Maxの能力」で使うためにはお金がかかります。
いま時点(2023年1月現在)で、かかってくる最低金額は、Apple公式によると6,180円(税込)〜となりますのでご了承ください。
〜となっているのは、純正はじめ、サードパーティまで含めるとMagSafeアクセサリーはものすごい数が出ているため、いろいろ買いたいものがある場合は金額が増えていきますということなので、人によりけりです。
で、こちらがMagSafe充電をMAX能力で使うためには必須のアイテム、Apple純正MagSafe充電器(6,180円(税込))になります。
Apple純正MagSafe充電器
ワイヤレス充電の先行規格としての「Qi」
加えて、いきなりの結論となるんですが、現状、「MagSafe充電をMAX能力で使うには、Appleの言うとおりにすること」でしか使用することはできません。
MagSafeというのはiPhoneのためにAppleが作ったオリジナルの「ワイヤレス充電をはじめとするアクセサリー規格」です。(※MagSafeというモノ自体は昔からMacBookの充電用接続機器アクセサリーとして存在しています。)
これまでワイヤレス充電の先行規格としては「Qi(チー)」というものがあり、これは開発関係会社による統一規格であることからApple独自のものではありません。
どういうことかというと「Qi(チー)」は『ワイヤレス充電』の規格。
充電台、充電スタンドにiPhoneを置くだけの手軽さ(ワイヤレス)で充電できる「楽ちん」な規格を指す名称でして、「楽ちん」大好きHaloも「Qi」製品はいくつか購入しています。
一方でMagSafe充電という言葉はApple製品において「MagSafeを用いたワイヤレス充電」のことを指しており、先行規格「Qi」との互換性も維持しています。
『MagSafeアクセサリ』>『MagSafe充電』=『MagSafe+Qi』という感じですかね。
これがどういうことなのかというと、ワイヤレス充電の先行規格は「Qi充電」ですが、MagSafe充電は後発の強みで「Qi充電」の欠点をカバーする形で作られているということなんです。
なので現在、AppleのMagSafe充電器にはAppleのオンリーだけの機能、「Appleチート」がたくさん積み込まれており、Appleの言うとおりにすることでしかMAX能力を引き出すことができないという理由もここにあるわけなんです。
iPhoneで「Qi充電」するときの残念ポイントを2つほど知っておく
「Appleチート」とは何か?の前に、まず「Qi充電」の欠点を2つほど知っておく必要があります。
「Qi充電」ができるiPhone(XやXS、11といったQi対応機種)であれば、置くだけ充電(ワイヤレス充電)自体は可能です。
充電台、充電スタンドにiPhoneを置くだけの手軽さ(ワイヤレス)で充電できるのですから、「楽ちん」大好きHaloも過去のiPhoneが対応になった際にいくつか購入しています。
ただ「Qi」を用いて定格で長時間充電をするためには、充電する「iPhoneの充電コイルの位置」に充電台をずれがないようにピッタリと当てておかないといけないという欠点がありました。
わかります?
そう、そうなんです。まさにこれ。
充電中にiPhoneの位置が充電台から振動でずれたり、場所が充電ポイントから少しずれて置かれていたりすると充電自体が失敗するという残念な結果を招くんです。
「長い時間をかけて充電終わっていると思ったら充電ができてない!」
みたいなことが度々あると、あなたの心に非常に大きいダメージを与えることになると思います。
Haloもこの「Qi充電あるある」を何度くらったことでしょう。嗚呼、、、。
そうするとマグネットで正しい位置に「かんたん」に、しかも「強力に固定する」ことができるMagSafeでの充電は間違いのない充電方法になるわけなのです。
やばいっすね。
もう一つの理由
なぜだかわかりませんが、iPhoneはサードパーティー製品での「Qi」ワイヤレス充電器では最大7.5Wの電力でしか充電を受け付けない仕様になっています。
例えばサードパーティ製で10W出力が可能なワイヤレス充電器を使っても7.5Wの製品と充電速度は同じになるという仕様。
そのためかサードパーティ製品は7.5Wの製品が一般的な仕様になっているという状況下にあります。
なぜでしょう。
いろいろと技術的な事情とかがあるのでしょうかw
で、ここからがすごい。
Apple純正のMagSafe充電器であれば、なんと倍の最大15Wで充電できるんです!
お気づきですね。
これこそ「Appleチート」です。
オリジナル規格で、ワイヤレスなのにほぼ有線充電と同程度のスピードで充電できる充電器。
いま、それを市場で出せているのはApple純正のMagSafe充電器だけ。
ワイヤレス充電でマグネットに「くっつけるだけの楽ちんさ」で「急速充電なみの充電ができる」のですから、今はこれを買うしかありませんって話なんです。
やばいっすね。
ちょっと話がずれますが、有線での充電とワイヤレス充電を比較するとワイヤレス充電のほうが遅い傾向にあります。
専門家ではないのでよくわかりませんが、Qiの仕組みが直接電力を充電するのではなく、コイルを通じて電力を発生させ、そしてその電力を充電するという理由なのだそうです。
急速充電をしたい場合『ACアダプターからケーブルで充電すること』のほうがおすすめなのにはこうした理由があるということを知っておいてもいいかもしれません。
iPhoneの急速充電におすすめのACアダプター式充電器について書いています。こちらも併せてご覧ください。
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MagSafe充電をMAX能力で使うためのApple純正ベストアイテム3選
上記で説明したように、大きく2つの残念ポイントがこれまでのワイヤレス充電「Qi」規格にはありました。
- 充電中にiPhoneの位置が充電台からずれていたりすると充電自体が失敗するという残念な結果を招く
- iPhoneはサードパーティ製品での「Qi充電」では最大7.5Wの電力でしか充電を受け付けない仕様になっているため、サードパーティ製品は7.5Wの製品が一般的な仕様になっている
この欠点を解消したMagSafe充電ですが、今のところ純正の充電器を使うことでしかMagSafe充電をMAX能力で使うことができないということがお分かりいただけたと思います。
というわけで純正のMagSafe充電器が必須の意味でも間違いなくベスト1となります。
MagSafe充電器なら、ワイヤレス充電がさらに簡単。iPhone 14、iPhone 14 Pro、iPhone 13、iPhone 13 Pro、iPhone 12、iPhone 12 Proの完璧な位置に磁力でピタッと装着できるので、最大15Wのワイヤレス充電が一段とすばやく完了します。
Apple Store公式より
Apple純正 MagSafe充電器
やりがちな気をつけたいポイント
ここまで紹介したように純正MagSafe充電器はチートで無敵なわけですが、一つだけやりがちな気をつけたいポイントがあります。
電源アダプタが20W以上のモノでの組み合わせでないとMAX能力を発揮できないということです。
考えれば当たり前なんですが、最大15Wの電力を供給するのに15W以下のW数の電源アダプタと組み合わせるのはいただけません。
ということは、いまだに昔のiPhone(〜2018年頃)に付属していた5Wアダプタの『USB-A』と無理やりMagSafe充電器の『USB-C』を変換コネクタなんかでむりくりに繋いで使っていたりしたら満充電までにいったい何時間かかるのやらという話になってしまいます。
MagSafe充電器のUSB-C端子は20Wの充電アダプタできちんとUSB-C同士で接続しましょう。
さらには電源アダプタが他社製品の場合は20W以上のモノであってもMagSafe充電が発表される以前のものだと15Wでの充電もうまくいかないなど、いろいろめんどくさいことが待ち受けているので、結局のところApple純正20W電源アダプタがおすすめとなる点にはご注意ください。
こんな細かいことまで普通のiPhoneユーザーの方ってあまり知らされていないし、知るよしもないと思うところでもあるので、電源アダプタのW数値には気をつけましょうねと。
そしてベスト2、ベスト3
さてここからはベスト2、ベスト3を連続で発表します。
上でも書いたように、純正MagSafe充電器をどこから電力を取るかという点を考え
ベスト2としてのアイテムは『Apple純正 20W USB-C電源アダプタ』2,780円(税込)
さらにiPhoneを持ち歩く人にとって、落下時の危険から本体を守る必須アイテムiPhoneケースとして
ベスト3としてのアイテム『Apple純正iPhoneケース』
を弊ブログではセレクトしました。
異論は認めます。
Apple純正 20W USB-C電源アダプタ
Apple純正 MagSafe対応iPhone 14 Pro Maxシリコーンケース
Apple純正 MagSafe対応iPhone 14 Pro Maxレザーケース
それでは、この2つを順に見ていきましょう。
Apple純正 20W USB-C電源アダプタ
MagSafe充電器で充電の際は、PCまたはアクセサリなどのUSB-C端子から給電するか、電源アダプタに充電器を接続、コンセントから給電するという2択になると思います。
PCやアクセサリのUSB-C端子からしか絶対に充電しないこだわりマンもいなくはないと思いますが、そんな特殊な人は少数だと思われるため、こだわりのない普通の方であれば電源アダプタはひとつ持っていたほうがいいと思います。
弊ブログ的に電源アダプタについては特にApple製が絶対というわけではありませんが、ベスト2に選んだのは理由があります。
- iPadなどをお持ちの場合は付属しているものをそのまま使うことができる。(購入費を節約できる。)
- 組み合わせて使う際、Apple製品同士なので機器の相性として間違いない。
- 公式推奨の組み合わせであり、当然、MagSafe充電器の性能を100%引き出して使える。
- Apple製品としての信頼感、安全性。
- 機器同士の組み合わせの見た目も美しい。
といったところがあげられるということと、なんといっても本記事のタイトルが「純正」縛りになっていますのでw、、、。
上でも少し触れましたが、MagSafe発表当初は電源アダプタも純正じゃないとベストパフォーマンスが出せないといった話がありました。
その後もさまざまなメーカーから電源アダプタが出続け、どこの製品のどれなら大丈夫だというのもますます検証が難しくなっている状況です。(発表から3年目ということもあり、とてもじゃないけど個人では検証しきれません。)
そういった理由もあることから、他社の電源アダプタと組み合わせて使うことが心配な場合は、やはりこの純正アダプタをセレクトするのがベストなんじゃないかと思います。
ベスト2に選んだ純正電源アダプタですが、純正とはいえ、もちろんモノとしていいものでなければ、ベスト2として選ぶこともありませんので、あんしんして購入ください。
Apple純正 20W USB-C電源アダプタ
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Apple純正iPhoneケース
iPhoneケース。
iPhone使う人には必須ですよね。
というのも最近のiPhoneは高機能、高価格化、円安などもあり、アップルケアに入っているからといって気安く修理に出せるものではなくなりつつあるからです。
時勢などもあって「いかにiPhoneを保護するか」という点からも、iPhoneケース自体、近年は必須感マシマシとなったアイテムになっているように感じられます。
そんなこと言っておきながらすいませんが、本項のメインでもある『MagSafeに対応しているケース』で完璧なお気に入りを見つけるのはなかなか難しいかもしれません。
理由はというと、充電という(万が一の事故などの際)最もデリケートな機能でもあるのでApple認定アクセサリー(Made for iPhone)を取るにはハードルが高く、3年目とはいえサードパーティ製の「MagSafe対応ケース」がいまだ少ないと思われるからです。
何より対応外のケースには、当然ですがケース自体に「MagSafeに対応する」部分が設けられていません。
そのためケースの厚みで磁力が弱くなり、本体の充電位置にマグネットでピッタリと固定できず、うまく充電できない可能性があることが考えられます。
つまり、先ほど説明した『Qi充電の残念ポイント』と同じようなことになってしまうんです。
せっかくのMagSafe充電が可能なiPhone本体であってもケースでMagSafe充電ができないのは残念なことに加え、宝の持ち腐れが「パ」ありませんよね。
そんな中で、あたりまえのように色数、種類も豊富に出しているのがApple純正だけの強み。
アップルチートはここでも発揮されています。
Apple公式が販売している中で、弊ブログが推しているのは『シリコーンケース』7,580円(税込)ですが、『レザーケース』9,380円(税込)、『クリアケース』7,580円(税込)、どれもあたりまえにMagSafe対応ですのでお好きな色、素材のケースを選んで使うことをおすすめします。
過去、使ってきたケースをこちらの記事でまとめています。併せてご覧ください。
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Apple純正 MagSafe対応iPhone 14 Pro Maxシリコーンケース
Apple純正 MagSafe対応iPhone 14 Pro Maxレザーケース
まとめ
ということで、MagSafeを使いこなすなら「まずはこれ買おう純正MagSafeアイテムベスト3」についてお話ししてきました。
MagSafeって結局はAppleさんがiPhoneにおけるポストLightning(自社がライセンスを持つ充電規格)として、もしくはUSB-Cにも代わるスマホ充電のスタンダードを狙って、流通させたいという思いが多大にあるのを感じます。
iPhone15で噂される自社規格ではないUSB-C化と端子を共通にしながらAppleが開発関係した規格でもあるThunderbolt化していく道も描いていると思うんですが、PCとは違って、インフラ化しているiPhoneは現状そこまで高速化しなくてもいいポジションだし、しかもThunderboltがコスト高すぎて、メリット無いんでしょうね。
理想としてツルツルで無駄な凸凹の無いiPhoneを創りたいAppleが、多くの故障原因となる端子穴を無くし、完全防水化したい思いであることからもワイヤレス充電に移行したいことは容易に考えられます。
もちろんMagSafe充電自体、充電のポジションがピタッと決まる間違いない充電ですし、有線ケーブルをiPhoneに差し込むこともなく高速充電できる点でもよく考えられた充電方法だと思うので、Appleが思っているようになっていくのも時間の問題だろうなと、楽ちん大好きな弊ブログは感じていたりもします。
なので、MagSafe商品も普及が一巡するまでの間はアップルチートがもうしばらくは続くとも思いますね。
今のところ最も楽ちんで高速な充電という点から、自分ですらも結構な頻度で充電時に使うようになっていることが何よりの理由です。
そんなMagSafe充電の恩恵にあずかるためにも、本日の記事にセレクトした3アイテムは純正であるがゆえに間違いのない商品。
とりあえず充電器だけでも買って試せばMagSafe充電の楽ちんさは体験できるので、興味をお持ちの方、まずはMagSafe充電器から始めてみてはいかがでしょうか?
ここまでご覧いただきありがとうございます。
次の投稿をお楽しみに。
せっかくまとめたところに「Qi2」が爆誕しました
と、ここまでせっかくまとめたところに、MagSafeとQiのワイヤレス充電に新しい動きと発表(Tuesday January 3, 2023)があったので追記します。
ワイヤレス パワー コンソーシアム (WPC)は本日、次世代の Qi 充電技術に Apple のMagSafe磁気充電機能を組み込むことを発表しました。Qi2 は、Apple が提供する「MagSafe」充電技術に基づいて構築された新しい統合ワイヤレス充電規格です。
さらに、安全でエネルギー効率が向上し、電池寿命を短くすることなく、高速充電が可能になることで、現在のデバイスでは充電できないような新しいアクセサリーの開発、登場も期待されます。
Qi2 には磁気電力プロファイルが組み込まれています。つまり、将来 Qi2 を採用するデバイスは、 iPhone 12以降用に作成された「MagSafe」デバイスで利用できるのと同じ「MagSafe」磁気技術を使用することになります。
WPC によると、Qi2 の磁気電力プロファイルにより、電話やその他のバッテリ駆動のモバイル製品が充電器と完全に連携し、エネルギー効率が向上し、充電が高速化されます。Qi2 は、既存の平面対平面デバイスを使用して充電できない新しいアクセサリを可能にします。
一部のデバイスではより高速な充電が利用可能になり、更新された規格は「ワイヤレス充電速度の将来の大幅な向上への道を開く」ことにもなります.
Qi2 規格は今年後半に登場し、現在の Qi 規格に取って代わります。Qi2 スマートフォンと充電器は、2023 年のホリデー シーズンから利用できるようになる予定です。
MacRumorsより
ということなので、今後発表されるiPhoneへの搭載をはじめ、Appleからどんな新しいアクセサリーが登場するのか今から楽しみに待ちたいと思います。